オープンとの出会い ~カーニバルイエローのホンダビート~

2021年2月18日
ビート

私にとってオープンカーは、憧れであり、夢でした。ビートに乗るまでの間、ずっとオープンに乗りたいと、そう思い続けていました。もちろん、ミッション(MT)で。

オープンへの憧れは、昔、友達のKちゃんがビートを買ったことに始まります。

当時、発売されて間もないビートを、Kちゃんが買いました。注文殺到でなかなか納車されないのに、よく買えたなあと聞くと、店に行ったら予約キャンセルか何かの事情で販売できる車両がたまたまそこに一台だけあって、それを即買ったとのこと。ラッキーなやつです。

色は、イメージカラーの黄色。
カーニバルイエローという名称ですか。カーニバル、何とも楽しい名前です。
でも、カーニバルは、謝肉祭。
であれば、カーニバルイエローは、謝肉祭黄色。。。うーん、やっぱりカタカナですな。

「ビートを買ったで。」と、Kちゃん。

「じゃあ、どっか走りに行こ。」と、私。

「どこにする?」

「夜、下道を走って、天橋立に行けへんか。朝には着く。」

という会話をしたか、しなかったか。
さっそく、天橋立まで行って帰ってくることになりました。その当時、そのパターンで天橋立に行くのが、まあ、好きでしたので。

Kちゃんに迎えに来てもらいました。イナロク(R176)で行ったのではないかと思いますが、とにかく、夜ですから道は空いています。

夜、近くの道で待っていると、遠くから軽トラの音が聞こえてきます。

ファラファラ、ファラファラ、ファンファンファンファン。

その軽トラはどんどん近づいて来て、そして、私の近くに止まりました。それが黄色のビートでした。ビートを初めて見た瞬間。色と形は全く違うけれども、音だけは軽トラ。

「軽トラと、おんなじ音か。」

販売してすぐの話題のビート。ウキウキしながら、早速、その狭っこい助手席に乗せてもらいます。小さい車やのに、助手席は運転席のしわ寄せがあって更に狭い。それでも頭上は空いているから、開放感はバツグン。

さあ、いざ出発です。夜の街中の空気を引き連れて、山道へと走り出します。

すると、途中で雨が降ってきました。こりゃいかん、ということで急いで二人で幌を閉めます。車から降りなくても、ヨイショと後から幌を前に持ってきてカチャ、カチャっとすれば、はい終わり。なんと簡単な。

幌を閉めると急に開放感がなくなりました。狭さだけがぎゅっと強調されます。

パラパラパラっと傘の音がします。傘、そう、傘を差しながら車が走っている感じ。パラパラパラパラと頭のすぐ上がうるさいですが、これがオープンという乗り物なのかとちょっと感激したりもしました。

やがて雨も止み、辺りも白くなって来たでしょうか、後から一台車が近づいて来ます。来たっ、と思ったら、あっという間に抜き去っていきました。ロードスターです。

抜き去られても、二人は何とも思いません。追いかけるということもなく、そのままゆっくりと走ります。

「速く走るのとは、違うんよなあ。行きたければ、どうぞ。」

そう、オープンはこの感じ。速く走るのもいいですが、ゆっくり走る方が似合う。それがオープン。

これが、私とオープンとの出会い、そして、ビートとの出会いでした。この時は、将来私がビートに乗ることになろうとは全く思いませんでしたが、今縁あって乗っています。人生初めてのオープンとして。

そして、Kちゃんは、その後、いろんな車を経て、今、ロードスターに乗っています。現行のNDではなく、当時のNAに。

(追記)
Kちゃんは、NAを自分で整備したりしながら乗っていたのですが、少しして降りてしまいました。そして、少しの空白期間の後、やっぱりロードスターが忘れられなかったのかどうか、現行のND(RF)を購入して乗っています。