アルファロメオ145のエンジンは、ツインスパークと呼ばれる2リッター、4気筒のDOHC16バルブです。私の145は、顔は前期型ですが、エンジンは後期型です。前期と後期でエンジンが若干違いますが、まあ、150PS程度のパワーです。数字的には、特別どうということのないエンジンです。2リッターのNAで150馬力の出力は、極々普通で、ファミリーカーでもこの程度の出力は出ています。
145には、これまでずっと、10W-40という仕様のエンジンオイルを入れていました。アルファには、今のエコカーのようなシャバシャバのオイルはダメと、買ったショップの人にも言われていましたから、粘度はこれぐらいと決めていました。
銘柄は、ルート産業のレスキューの部分合成油です。レスキューには、ちょっと前までは、全合成油の他に部分合成油もありましたが、今は、部分合成油はなくなり、全合成油のみ残っています。全合成油でも良かったのですが、当時見ていたブログに、鉱物油か部分合成油がいいみたいなことが書いてあったということもあって、なんとなく部分合成油の方にしていました。特にそれで問題というか、オイルの量がよく減るというようなこともなかったので、変更することなく、そのままずっと使い続けていました。
それにこのオイルは安いです。4リッター缶で3000円程度ですから買いやすい。私は特にエンジンオイルに拘るという方ではなく、安すぎるのはちょっと不安なのでパスしますが、そこそこのもので問題なかったらそれで良く、特に高級なものを選ぶということはしません。
車検のときは、ショップにこのオイルを持ち込んで交換してもらいます。車検と車検の間には、走行距離にもよりますが、一回か二回は交換しないといけませんから、そのときは自分で交換しています。そんな感じでずっと使い続けていましたから、余分に買ったりもしていました。だから今回の車検もそのオイルで、と思っていたら、買っておいてまだあると思っていた缶は全て空でした。
仕方がないので、今回はビート用に買っておいて一缶まだ残っている10W-50を使うことにしました。銘柄は、カストロールのエッジRSです。これもレスキューと同じぐらいの値段で、安いです。ビートも145と同じレスキューにしてもよかったのですが、ビートの場合はオイル温度が気になるので、ちょっとでも高い温度に耐えられるようにと、このカストロールをずっと使っています。でも最近は、ビートも10W-40に下げてもいいかなと思ったりしていて、一缶残っているカストロールをこの際使い切ってしまおう、そういう理由もありました。
それで今回の車検では、残っているカストロールの4リッター缶を持ち込んで交換してもらいました。
まあ、10W-40が10W-50になったところで、そんなに変わることはないやろうし、オイル交換で添加剤が新鮮になったからと言って、まあたいしたことはなく、オイルは交換しないとあかんから交換しているだけなので、特に期待とか、何かが変わるとか、そんな思いは全くありませんでした。
ところが、代車の日産ノートを返して、車検が無事終わった145を引き取って湾岸を帰ってくるときに、いつもと同じような感じでスロットルを踏んで5速から4速にシフトダウンすると、回転数が合いません。
あれ?
まあ、いつもピッタリ合わせられている訳でもないし、と思って今度は4速から5速にダブルクラッチでちょっとアクセルをふかせてシフトアップすると、やっぱりちょっと合わない。いつもとちょっと回転の上がり方が違います。
ニュートラルでアクセルを踏んだときの回転数の上がり方が以前とは違います。以前はオイル交換しても特に上がり方が変わるということはありませんでしたが、今回は違います。同じ踏み込み量でも、以前よりも高いところまで回転数が上がっています。だから、いつもと同じようにアクセルを踏むと、エンジンの回転数が思っていた以上の回転数になって、ギヤと合いません。
その後、いつもの下道や阪神なんかを走ってみましたが、やっぱりニュートラルでの回転数の上がり方が違っています。それならそれで踏む量を減らせばいいだけなので、まあいいのですが。踏む量が前よりも少なくて済むので、シフトダウンは楽になりました。
それと、下道でも阪神でも、以前よりエンジンが滑らかになりました。ほんとか?と思いながら何日か走ったのですが、やっぱり滑らかで、というか、だんだん滑らかになってきていて、振動もだんだんと少なくなりました。
アイドリングのときなんかも、振動が少なくなり、音も小さくなりました。特に音は、小さくなったのですが、何というか、ボンボンからポンポンという音の感じになり、軽やかな響きになりました。音の質感が高くなり、クリーンになったので、音は小さくなりましたが、音色はこっちの方がいいです。ちょっと楽器のような感じの音がします。それと、今まで低い回転数では吸気音はほぼ聞こえていなかったのですが、ちょっとだけ聞こえるようになりました。今思えば、たぶんこれまでも低い回転数でも吸気音はしていたと思いますが、排気音が大きくて聞こえていなかったと思います。それがちょっとだけですが、聞こえるようになりました。
このエンジンの回転の紳士度が上がった感じは、ちょっとというか、かなりびっくりしました。エンジンがいい感じで音を響かせています。オイルの仕様を変えてこんなにエンジンの回転の仕方が変わるとは正直全く思ってなかったので、ほんとびっくりしています。10W-40から10W-50への変更で粘度も上がるやろうから、吹き上がりにくくなって、苦しげーに回るのとちゃうか?と思ったりしてましたから。
でも実際はその逆で、回転は滑らかになって吹き上がりやすくなるし、音色も良くなるし、エンジン自体が気持ちよさそうになるしと、これは想定外でです。こんなことならもっと前からこのオイルを使っていれば良かったと、今更ながら思います。カストロールは別に高級なオイルではなく、安く手に入るオイルです。それでもこれだけ良くなるということは、相性というか、そういうのがやっぱりあるのでしょうか。
レスキューはいいオイルだと思うのですが、私の145のツインスパークには、もしかしたら、あまり合っていなかったのかもしれません。オイル消費も全然なかったので、合っているとばかり思っていましたが、今回、カストロールを使ってみて初めて、あまり合っていなかった、と実感しました。
でもこれで、145のエンジンの調子もますます良くなって、145に乗る楽しみが以前よりも増えました。
ビートに乗っていると、もうミッションの車はビートだけでいいんじゃいかと、時々思ったりなんかします。ビートの方が圧倒的に安心感があるし、パワーはないけど、走りやすいし。145は、いろんな意味で、とても運転がしにくい車です。
でも、ビートに乗ってから何日かして145に乗ると、走り出した瞬間に、やっぱりこのエンジンは素晴らしい、別格や、と思ってしまいます。これだけドラマチックに回るエンジンはそうそうないと思います。
オイルがカストロールになってシフトダウンもこれまで以上に楽しく、気持ち良くなったし、やっぱり145は楽しい車です。ビシビシ、ガタガタしていて、そこらじゅうボロボロと朽ち果ててくるけど、エンジンだけは素晴らしい。
ツインスパークは、やっぱり、最高のエンジンです。