MT車を運転するときの手袋 ~サイクルグローブ~

車一般

みなさんは、MT車を運転するときに手袋をしますか?

私は、寒い時期には、手袋をするようにしています。

以前は、と言っても、若いときですが、免許取り立てでミッションを運転しているときには特に手袋をしていませんでした。しようとも思いませんでした。たぶん、その必要性を感じなかったからでしょう。

でも、アルファロメオ145を買ってホント久しぶりにミッションに乗ることになってから、必要にせまられて手袋をするようになりました。

暖かい季節は、特に必要だとは思わないのですが、冬になると手袋が欠かせません。その一番の理由は、シフトを操作する左手が滑るからです。シフト操作をしていて手が滑ると、とても危ない。何回か手が滑ったので、これはあかん、手袋をせなあなかん、と思い、手袋をするようになりました。歳を取ると、冬に手が乾燥しやすくなります。悲しいかな。

145のシフトノブは革巻きですが、滑ります。ホンダビートのシフトノブは、もっとあきません。ビートのシフトノブは、前オーナーが交換したインテグラタイプRのチタン製なので、ツルツルのツルツルです。冬は、手袋なしでは非常に操作がしにくい。

手が滑りやすいと、シフトノブをぎゅっと握らないといけません。理科というか、物理というか、F=μNという公式どおりだと思います。滑りやすいということは、摩擦係数μが小さいことで、滑らずに押したり引いたりという操作に必要な力Fを生じさせるためには、μが小さいほど、握る力Nを大きくする必要がある、ということになるでしょうか。厳密には摩擦係数は、静止摩擦係数ということになるでしょうか。

冬になって手が滑りやすくなると、それを補うようにシフトノブをぎゅっと強く握る必要がありますが、私は、シフトノブをぎゅっとは握りません。というか、ほとんど握りません。だから、シフト操作のときに余計に滑りやすい。手袋をするようになって滑らなくなったから握らなくなったのか、それとも、元々握らないから滑りやすくてそれで手袋をするようになったのか、どっちが先か、今となってはちょっと不明になりましたが、少なくとも手袋をするようになって滑りにくくなったので、ぎゅっと握らなくてもシフト操作できていることは間違いないです。今や習慣となって、冬には手袋を欠かさず着けるようになりました。

車の運転用に手袋を買おうと思った場合、普通はドライビンググローブを購入しようと思うのではないでしょうか。革製のものを買ったりすると思います。それでもよかったのですが、たまたま自転車屋さんに行く用事があって、そこに手袋が売られているのを見て、そうか、自転車用の手袋という手があったかと思い、とりあえず試しに買ってみました。使ってみたところ、これがなかなか使いやすかったので、それ以来ずーと使い続けています。

私が付けている手袋は、これです。自転車用の手袋、サイクルグローブです。

これは、手の甲の方から写したものです。

もう約6年も使い込んでいるのでボロボロですが、とても気に入っています。

確か、サイクルベースあさひで売られていたと思います。ロゴの印刷も消えかかっているのですが、「CBA」という文字がかすかに見えます。高いのは買う気がなかったので、値段は、たぶん二千円か三千円か、その程度だったと思います。

手の平はこんな感じになっています。

ちなみに、左手に着けると、こんな感じです。

手袋も好みがあると思いますが、私がこれを気に入って約6年も使い続けている理由を整理すると、ざっと以下のような感じです。

まず、当たり前ですが、滑りにくいです。手の平のところの素材が滑りにくくい素材、たぶん合皮?でできています。アップで写すとこんな感じです。

とても薄い合皮っぽい生地です。本革ではありません。高価な手袋ではありませんから特別すごい素材ということではないでしょう。それでも十分に滑りにくいです。自転車でも当然ハンドルを握る手が滑るとよくないですから、滑りにくいようになっているはずです。自転車用の手袋ですが、車の運転用に使っても、なんら問題ありません。

それから、手の平の内側の部分には、薄いですが、スポンジが入っています。合皮の生地の裏側にスポンジが赤色のステッチで縫製されています。最内層は、スポンジではなく、薄い生地になっていて、スポンジが手の平に直接当たることはありません。手の平の部分は、合計で三層構造になっています。

薄いですが、このスポンジもいい働きをしていると思っています。自転車の場合、ハンドルから結構な振動が手に伝わってきます。昔、マウンテンバイクでダウンヒルのまねごとのようなことをしていました。マウンテンバイクがダンパーのない仕様だったということもあって、振動が手に直撃。山から下りてくると、とにかく、手が疲れたことを覚えています。足よりも手が疲れる。この手袋は、おそらく、ハンドルからの振動を和らげるためにスポンジが内側に貼り付けられていると思います。車の運転では、自転車ほど激しい振動とかはないでしょうが、このスポンジがちょっとしたクッションになっていて、いい感触です。やわらかくて。

合皮による滑り止め効果と、スポンジによるクッション効果の相乗効果で、シフト操作が楽になっているのではないかと、にらんでいます。

一方、手の甲の部分は、メッシュの生地になっています。白い部分がメッシュです。アップすると、こんな感じです。

このメッシュ生地も意外と重要です。手袋は主に寒い時期に使いますから、本来は、メッシュじゃない方が暖かくていいのですが、そこはぐっと我慢してメッシュのものを使っています。確かに、冬の寒いときに使うのですが、結構、暖かい時期というか、それほど寒くない時期にも使います。ちょっと暖かくなってくると、手袋をしていると、どうしても手が蒸れやすくなります。でも、メッシュだと蒸れにくい。一年のうちの長い期間使おうとすると、やっぱり甲の部分がメッシュになっている方が、手が蒸れにくくて、使い勝手がいいです。勿論、冬用と暖かい用を二つ用意すれば、もっといいですが、一つだけの場合は、メッシュタイプの方がいいです。

あと、手の甲の部分がメッシュだと、手の平の部分が少々厚ぼったくても、全体としてはそれほどゴワゴワせずに、ある程度の薄さ、ボリューム感に収まります。これも結構大事で、手袋を着けてる感が小さくて済み、手をグッパーしやすいです。メッシュが手の甲に沿い、手の動きに追従します。寒さ対策のごつい手袋だと、手袋を着けてる感が強く、ちょっと大げさになりますが、この手袋は甲の部分がとても薄いので、大げさになりません。フィット感もいい。

そしてもう一つ。汚れたり、汗をかいたりしたときに、躊躇なく洗濯できます。本革製だと、洗濯するのは難しいのではないでしょうか。でも、この手袋は、洗濯できないような生地は使ってませんから、ちょっと汚れてきたなあとか、汗かいたなあとか思ったら、すぐに洗濯できて衛生的です。値段が高くないということも、洗濯しやすい一因かと思います。洗濯できるということは、それだけ頻繁に使えるということでもあります。もし、洗濯できないと、ちょっと使いづらくなりますから。

あとは、これは良く言われることですが、ハーフフィンガータイプがやっぱり使いやすいと思います。指切りタイプとも言うらしいです。指先が露出するので、どうしても指先は冷えます。それでも指先が出ていると、いろいろと使いやすいです。車に乗っているときもそうですが、車から降りたときでもそうです。甲の部分がメッシュで薄いということもあって、車から降りてもそのまま着けていられます。

この手袋、実は、1箇所だけ改良しています。

それは、手首の開口部を締めるベルトです。このベルトはとても大事で、これがないと手首の部分が締まらず、手袋が手に密着しにくくなって、手袋がずれやすくなります。手袋が手に密着していることは、車の運転、特にMT車では、かなり重要です。このベルトで手袋の開口部をぎゅっと縮めることで、手袋が手に密着します。このベルトはほとんどの手袋、グローブに付いているとは思いますが、通常、面ファスナーでベルトを止めるようになっています。なお、面ファスナーが一般名称で、マジックテープとかベルクロとかは、商標です。

この手袋にも当然のように面ファスナーが付いていました。でも、この面ファスナーが曲者。手袋を着けるのは主に冬ですから、普通、長袖の防寒着を着ています。ダウンとか。私は、145に乗るときは冬でも窓全開ですし、ビートは当然ながら、屋根開放、窓全開のフルオープン状態です。なので、分厚い防寒着は必須です。

防寒着の袖口には、手首にフィットするように、よくニットが使われていますが、このニットと面ファスナーの相性が極めて悪い。

当初、何も思わずに、面ファスナーを止めて使っていました。普通、そうだと思います。ところが、運転が終わって防寒着を脱ぐと、その袖口のニットがなぜかモケモケになっている。変だなあと思いながらも、そのまま何回か防寒着と手袋の組み合わせで運転していましたが、ますますモケモケが激しくなってくる。

おかしい。これは、おかしい。

そして、ようやく気がつきました。面ファスナーの雄のトゲトゲが、袖口のニットに絡んでニットをモケモケにさせている。

衝撃でした。結構気に入っている防寒着だったので。全部が真っ赤でかっこよく、ちょっと長めで遠赤効果もあって、とても暖かい。真冬にビートに乗るときには欠かせない防寒着ですが、袖口のニットが手袋のせいでモケモケになり、そのニットの赤い糸くずが黒色の手袋の面ファスナーにくっついています。あーあー。

このまま手袋を使い続けると、あっという間に袖口のニットがだめになってしまいます。これはたまらん、ということで、すぐに面ファスナーの雄を取っ払いました。でもそうすると、手首の開口部を縮めることができません。どうしようかなとちょっとだけ思案して、思いついたのがドットボタンです。ドットボタンのメス側を、面ファスナーの雄を取っ払ったところに縫い付けて、ベルト内面にある面ファスナーの雌のところにはドットボタンのオス側を縫い付けました。何年ぶり、何十年ぶりかで、針に糸を通しました。がんばりました。

面ファスナーの方が手首を締めるという点では確実でいいのですが、着ている上着の袖口がだめになるのは困ります。ドットボタンは、雄雌が離れやすいのが難点ですが、仕方がありません。離れる度に、ぽちっと付け直しています。それと使い続けていると、ドットボタンを縫い付けている糸がだんだんとほつれてきます。だから、定期的にメンテナンスというか、縫い付け直さないといけません。ちょっと手間ですが、まあ、普段、裁縫なんてすることはありませんから、この程度は自分でやるようにはしています。。。

面ファスナーをドットボタンに換えたことで、もう防寒着の袖口がモケモケになることはなくなりました。よかった、よかった。