みなさんのところでは、「旧車」は走っているでしょうか?
旧車とは何年以上前の車のことを言うのか?と思って、その定義をいろいろと調べてみたのですが、よくわかりません。
旧車という言葉に近いものとしてクラシックカーというものがあります。旧車とクラシックカーは、同じなのか、それとも違うのか。これもよくわかりません。
私の感覚では、旧車は、そう呼ぶ時点から遡って、ある程度の年数以上を経過したものをいい、一方、クラシックカーは、製造された年代で決まるもので、1950年代とか、1960年代とか、1970年代とか、そういう昔に製造されたもの、というように理解しています。なんとなく。
と言っても、どちらも基準が決まっているかと言うと、決まっていないように思いますし、誰かが決めたとしても、おそらく将来的にはまた変わるだろうと思います。将来、エンジンの付いている車は全てクラシックカーになっているかもしれません。
どっちにしても、旧車というのは、その時代時代によって概念が変化するようで、一概に何十年以上前の車という定義にはならないようです。
例えば、20年前の車といっても、今が2021年ですから、20年前と言えば、2000年頃ということになりますが、2000年製造の車が旧車かと言われると、うーん、どうでしょうか。同じ20年前でも、2000年を基準に考えると1980年製造の車ということになり、1980年を基準にすると1960年製造の車ということになります。車の成熟度が全然違いますから、一口に20年といってもその長さは同じではありません。
車の耐久性もぐんぐん上がってきているので、以前であれば、「目指せ10年、10万キロ」という表題のメンテナンス本がありましたが、今では10年も、10万キロも極々普通です。特別なことをしなくても10万キロぐらいは普通に走りますし、持ちます。特に国産の車なら。今なら、目指せ20年、20万キロ、となるでしょうか。
そういう現在において旧車とは、どの程度のものを言うのでしょうか。私の感覚では、20年ぐらい前の車は、旧車にはならずに、ちょっと古い車、という感じ。30年以上になって、ようやく旧車の入り口という感じでしょうか。
私が乗っているアルファロメオ145は、99年式なので22年が経過し、23年目に突入したところ。ビートは、92年式なので29年が経過し、ちょうど30年目に突入したところ。
ざっくり言えば、アルファ145で20年前の車、ビートで30年前の車ということになります。アルファ145は、まだまだ旧車と呼べるような車ではなく、やはりちょっと古いイタ車という感じ。ビートで、ようやく旧車の入り口付近か、という感じです。
だから、現在で言うところの旧車とは、やっぱり軽く30年以上は経過している車、40年とか、50年とか、それぐらい前の車のことを言うような気がしています。
アルファ145は、あと10年も経てば、旧車と呼べる状況になるような気がします。ビートも、あと10年もすれば、旧車と呼べる車になるでしょう。やはり国産よりも外車の方が絶対数が少なく、目にする機会も少ないですから、外車の方が早く旧車になるような、そんな感じはしています。
それから。
旧車というからには、それを言う時に、その車に対してある種のノスタルジックを感じる、そういうのも必要じゃないかと思っています。
ノスタルジック。
そう、その車が登場した時代。その車が街に普通に走っていた時代。その時代のことを思い出させる、思い返させる、そういう車のことを「旧車」と呼ぶのではないでしょうか。
勿論、その時代を知らない若い人からすれば、新鮮な車?ということになるかもしれませんが、その感覚や基準でもいいと思います。車に興味を持った若い人から見たときに、その車が登場したときのことを知らない、その車が普通に街に走っていたことを知らない、そういう車のことを「旧車」と呼んでも、それはそれでいいのではないでしょうか。
徳大寺さんの著書に「徳大寺有恒のクルマ選び77の法則」というものがあります。1995年発行の本ですが、その中に「珍しい旧車で差を付けるのも一つのやり方だ」という表題で、旧車について書かれているところがあります。そこには、「国産の20~30年ぐらいたった車を”旧車”と呼ぶ。」とあります。1995年を基準にして20~30年前というと、1965年~1975年あたり。今から考えるとずいぶん前ですが、1995年当時においては、このあたりの車が旧車というように考えられていたことになります。
そして、旧車はクラシックカーと違って、ガレージにしまっておくものではなくて日常使いにするものだとも言っていて、旧車の例として真っ先に510ブルーバードを挙げています。
今現在において、この徳大寺さんと同じように考えたとすれば、なんとか日常使いにできて、しかも、それなりの古さ、珍しさがある車となれば、やはり20~30年前ではちょっと足りず、もうちょっとだけ前、30~40年前、このあたりになるでしょうか?いやいや40年前はちょっと日常使いには厳しいかも。いいところ35年ぐらい前でしょうか。年代で言えば1980年代の後半あたり。その頃の車が”旧車”に相当するものになるように思います。バブル絶頂期の車です。ビートは1991年の登場ですから、まだもう少し先ですね。”旧車”になるのは。
ちなみに、1980年代の日本車を振り返ると。。。
トヨタで言えば、2代目セリカXX、初代MR2、AE86、このあたりです。初代MR2は当時友達が乗っていて、ぶっといセンターコンソールが記憶にあります。今でも乗ってみたい車の一つです。
日産で言えば、6代目から7代目のスカイライン、あぶない刑事の2代目レパード、3代目のフェアレディZ、このあたりです。R32は1989年登場、S13シルビアは1988年登場ですから、ぎり入るかどうか。でも、維持はまだしやすいような気がします。友達の中に、新車からずっとS13に乗り続けている人もいますから。RBストレート6を積んだセブンスのスカイライン。当時、乗っていました。私のような下手くそドライバーには手に余る大きさの車で、たった1年で廃車にしてしまいました。ごめんなさい。でも、私の命と思い出は残りました。ありがとう。
ホンダで言えば、2代目プレリュード。当時、友達が乗ってました、デートカーとして。私は3代目よりもこの2代目のカクッとしたデザインの方が好みです。バラードスポーツCR-X。2代目のCR-Xも入るでしょうか。これも友達が乗っていて一回だけ運転させてもらったことがあります。今でも欲しい、ホンダらしい、いい車です。ワンダーシビック、初代と2代目のシティ。そして、クイントインテグラ、この車もいい車でした。バイト仲間の運転のとても上手い人が乗っていて、よくバイト帰りに家まで送ってもらいました。メーカーは忘れましたがマフラーを換えていて、それが夜中にクアーンという乾いた音を響かせて、下品ではなく、とてもいい音で走り去っていきました。それから、今井美樹が宣伝していた丸目の初代トゥデイ。バツグンのデザインでした。やっぱりこの当時のホンダは、いい車を作っていたと思います。内装はとてもチープでしたが、エンジンとデザインは素晴らしかった。エンジンとデザイン?なんかちょっとアルファみたい。。。
マツダで言えば、2代目のRX-7。もし今でもMTでいい玉が残っていたら、是非欲しい。5代目のファミリア。朱色に変色した赤のファミリアXGのリアが懐かしい。
こうやって振り返ってみると、この時代の車は、どれも個性的な車ばかりで、メーカーの色も濃く現れていたように思います。バリエーションも多かったですし。
今、これらの車を維持していくのは、うーん、かなり大変だと思います。日常使いともなると、なおさら。
でも、こんな”旧車”は、いつの時代になっても街に走っていて欲しい、そう思います。