ある日、家の前で145のホイールを洗っていました。と言うと、しょっちゅうホイールを洗って、いつも車をピカピカにしていると思うかもしれませんが、洗車はほとんどしません。ホイールもたまにしか洗いません。
145のブレーキパッドは欧州車によくあるタイプで、洗っても洗ってもすぐにホイールが黒くなります。だから、小まめに洗わないといけないのですが、たまにしか洗っていません。
そのたまの日。ホイールをゴシゴシと洗っているところに近所の「おっちゃん」がやってきて、「これ、どこの車や?」と言います。
「おっちゃん」は、親と同世代。私も余裕でおっちゃんですが、その私の親の世代ということで、一般的にはおじいちゃんと呼ばれる年代の人です。でも、私にとっては、いつになっても「おっちゃん」のままです。
そのおっちゃん世代の人からすると、よほどの車好きでもない限り、アルファロメオというメーカーは知らないのが普通です。私の親も全然知りませんでした。
どこの?と聞かれたので、「アルファロメオというイタリアの車です。」と答えると、フーンという感じで、145のリアをじろじろと見ています。
「エンジンは1.5か?」とまた聞いてきます。
1.5?
どっからそんな排気量が出てきたんやろうと思っておっちゃんの方に行くと、おっちゃんは、145のリアのプレートを指差しています。
145のリアには、「145」というプレートが付けられています。おっちゃんは、どうもこの「145」を見て、それが排気量のことだと思ったようです。
車のリアには、排気量を数字で示していることがあります。例えば、1.3とか、1.5とか、2.0とか。
おっちゃんは、それと同じように、145という数字をこの車の排気量を示すものと思ったようです。でも、それなら1.5じゃなく1.45となるはずですが、そこはざっくり。1.5の車、そう思ったようです。
「いや、2リッターです。」と答えると、え?と言って、そしたら、という感じで立て続けに「この車、燃費悪いやろー」と言ってきます。
私は、「いやいや、そんなことないですよ。燃費、悪くないですよ。」と答えます。
実際、145の燃費は悪くはありません。勿論、今時のハイブリットのようなエコカーに比べると悪いですが、エアコンOFFでは、だいたい12ぐらい走ります。最近では、丸山モリブデンを入れた効果もあって、13ぐらいまで伸びています。10W-50という高粘度のオイルでも13です。エアコンONでも最近は12ぐらい走っています。それと、結構上まで回してもあまり燃費は落ちません。2リッターでこれぐらい走ればすごくいいと、私は思っています。
でも、たぶん、おっちゃんは、外車で2リッターという大きめのエンジンを積んでいるのだから、燃費が相当悪いと思ったのでしょう。親の世代の人から見たら、セダンに比べてハッチバックは小さい車というイメージがあると思います。この車、セダンでもないのに2リッターもあるんか、それやったら燃費は悪いはず、そう思ったのでしょう。
2リーターは145の中では最大の排気量で、本国では1.6とかもあるらしいです。だから、おっちゃんがそう思っても不思議ではないですし、その感覚の方がむしろ正しいのかもしれません。
おっちゃんは、「こんな小っさい車に大っきいエンジン積んで。それで、燃費がええやとー?」っていう感じでした。
おっちゃんの中では、145は、遠くイタリアから来た名前もよーわからん変わった車。近所に住む知り合いの子供が乗っている車。
そういう車になりました。