「やっぱりオープンはいいなあ。」と思う瞬間

ビート

ビートは、オープンに乗りたいという理由で購入しましたので、ビートに乗るときは基本、屋根全開、窓全開。

だから、夏はなかなか乗れません。冬はいいと言っても寒いことは寒いし、手は冷たい。

良い季節であっても、花粉や黄砂、PM2.5、排ガスといった周囲の影響をダイレクトに受けてしまいます。花粉症の私にとっては、春や秋という季節であっても花粉と戦わないといけません。

交通量の多い下道や阪神を走っていると、正直、喉が気持ち悪くなってきたりするときもあります。前にディーゼルのトラックが真っ黒い煙を出していたりなんかしたら、もう最悪です。

オープンは、快適な乗り物とは真逆の存在、試練の多い乗り物です。

屋根を閉め、窓も閉めれば、周囲の影響も受けにくく、更に、エアコンが効く車であれば、後方視界を除いては、ごく普通の快適な車になるでしょう。

でも、私のビートのエアコンが仮に効いたとしても、屋根と窓を閉めて走るつもりはありません。車に快適性を求めるならば、オートマで屋根付きの車に乗ります。

雨の日にも乗れないし、快適な車でもありませんが、それでもやっぱり、オープンという乗り物は良い、そう思っています。

では、一体どんな時にオープンがいいと思うのか。いろんな場面でそう思うのですが、代表的な場面を二つほど。

まず一つ目は、夜、阪神を走っているとき。

夕方の通勤時間帯を過ぎた夜の阪神は比較的空いており、左側の車線をゆっくりと走ると、とても気持ちがいい。夜なので熱い日差しもありませんし、高架なので下界?の街中の喧噪もなく、ゆっくりと風を感じながら走ることができます。

ビートは、いい天気の日にしか乗りませんから、頭上には星が見えます。見上げるといっても運転中ですから、思いっきり顔を上に向けるなんてことはできませんが、それでもちらっと斜め上方を見ることはできます。フロントスクリーンから上に視線を上げても、横に視線をずらしても、そこには、同じ一つの星空が続いています。

そんな感じでゆっくり走っていると、とても幸せな気分になり、ああ、いいなあと、しみじみ思います。

そんなときにいつも口ずさんでしまうのが、なぜか「夜空ノムコウ」。星を見ながら走っていると、この歌が自然と口から出てきてしまいます。

それから。

二つ目の場面は、京奈和のススキの林の中を走っているとき。

これは最近発見しました。

私は京奈和が好きでよく走っています。無料区間というのもいいし、回りの景色もいい。

先日、いつもの区間を走っていると、左側の斜面にススキの群生が道に沿って続いている景色がありました。ススキは、車に向かって頭を垂れるようにして道側に向かって伸びていました。

ビートはとても背が低い車です。京奈和の路肩も狭く、まるで垂れ下がるススキの穂の下を走っている、ススキの林の中を走っている、そんな錯覚に陥ります。朝日で光るススキの穂の中を走っていると、このまま永遠に走り続けていたい、そういう気持ちになります。

でも、もうすぐすると、京奈和の景色は、白色から黄色へと変わります。背の高い草の黄色い花が一斉に咲くからです。調べてみると、名前はセイタカアワダチソウというらしい。秋の花粉の大敵とばかり思っていましたが、実際にはちょっと違うようです。

そして更に、この黄色の景色もなくなると、秋の花粉も少なくなって、いよいよベストシーズンの到来。

11月後半から12月の初旬の頃は、空気もキリっと引き締まっていて、でもまだ、めちゃめちゃ寒いという程でもなく、オープンには最も良い季節。ビートのエンジンにも、そして人間にも。

季節の移り変わりを身近に、大げさに感じられるところ、それがやっぱりオープンという乗り物の一番の魅力ではないでしょうか。