私は、高級?と呼ばれる時計に興味はありません。
でも一応、グランドセイコーを持っています。
GSといっても、最新型のバリバリの新品、機械式、というわけではありません。数年前、ちょうど時計を持ち始めるようになった頃に、実店舗で買った中古のものです。中古でクオーツですが、そこはGS、ブランド力があるのでしょう。20年ほども経っている古いものなのに、それなりの値段で売られていました。まあまあ高かったです。私が持っている中では一番の高額品。
興味はないのに、なぜGSを買ったのか。
それは、簡単に言えば、仕事用です。仕事で客先に出向く際に着けていく時計として買いました。まあ、そういうことです。
GSを買うことになった経緯については、また別の記事にまとめようとは思っていて、既に書き始めてはいるのですが、いつものことで途中で止まっています。。。
古いので防水性能はあまり期待できない、ということで、仕事でも汗や水を気にしなくていい、そんな限られたシチュエーションしか使いません。当然ながら、場面は限られます。
普段着ける時計は、もっと安ーい時計です。値段は安いのですが、それでも自分としてはそれを着けるとテンションが上がる、という時計です。普段はそんな時計を着けますから、仕事以外でGSの出番はありません。
GSは仕事用に買ったのですが、買ってから少しすると世の中はコロナ渦となりました。その影響で、対面で人に会うという機会は激減。GSの出番は全くなくなりました。
出番はなくても電池は減ります。ちょっと前に2秒ずつ?動くようになって、「ああ、もう電池がなくなってきたなあ」と思っていたら、この前、とうとう止まってしまいました。
着けなくても、出番がなくても、それでも電池はなくなる。使わなくてもムーブは動き続け、消耗していく。使わなくても動き続けているから便利、というのはクオーツのメリットではあるのですが、逆に弱点でもあるかなと、最近ではそんなことを思ったりしています。機械式は止まっているからいいのですがクオーツは動き続けます。だから、出番が少ないと、出番がないと、ちょっとかわいそうというか、ちょっとつらいというか。そんな感じがしたりします。
出番がなくても電池がなくなれば交換しないといけません。それで、先日、セイコーのお客様相談室に持っていきました。
「とうとう買ってしまいました。時計工具。」にも書きましたが、電池交換を自分でできるようにと工具を買いました。他のクオーツについては、少しずつではありますが電池交換をしています。
先日もまた38クオーツの電池がなくなったので、ドキドキしながら交換しました。電池を入れ替えて蓋を閉め、時計をひっくり返して文字盤を見たとき、秒針が動いているのがわかると、「よっしゃ。」と、小さくガッツポーズが出ます。
でも、さすがに高い値段を出して買ったGSについては、自分で電池交換をやろうとは思いませんでした。スクリューバックではなくてスナップバックなので傷も付きやすいですし。
それともう一つ。防水チェックもやって欲しいなあと思っていました。
以前、お客様相談室に行ったときに、防水試験というものをやってくれる、みたいなことが相談室のカウンターのところに書いてあったのを見ていました。確かそのときは5000円ぐらいだったと思いますが、パッキンとかも交換して水の中に入れる?、そんな防水テストもちゃんとやってくれる、そんなサービスがあると、確か書いてありました。
電池交換だけなら、例えば買った店でも交換してくれます。別のところでもやってくれるでしょう。でも、防水チェックとなると、やっぱりセイコー自体に持って行ってやってもらう方が安心ですし、確実です。そう思っていました。だから、GSの電池交換をするときは、お客様相談室に持ってこう、そう以前から思っていました。
セイコーのお客様相談室は、東京と大阪にあります。大阪は四つ橋にあって、地下鉄の駅から地上に出てすぐという、とても便利なところにあります。
これまでに数回行ったことがありますが久しぶりです。コロナ渦になってからは初めてなので、今でもやってるのかなあ?、予約制とかに変わっているかも?、などと思っていましたが、以前と特に変わっていませんでした。
お客さんはいつもどおり?居ませんでしたが、場所も、中の様子も特に変わった感じはなく、普通にやっていました。入り口にアルコール消毒と自動体温計がある点は以前とは違っていましたが。
その時に着けていたのは、これ。

セイコー、ファイブアクタスです。
本当は、この日はなんとなく、シチズンのレオパールを着けようかな、と思っていたのですが、セイコーのお客様相談室に行くのに、さすがにシチズンはちょっとまずいやろうということで、これにしました。
お客様相談室のカウンターにはいつも誰も居ません。ブザーを鳴らすと奥からお姉さんが出てきました。
そのお姉さんに電池交換をやって欲しいと伝え、ティッシュをぐるぐるっと巻いたGSを透明ビニールのポチ袋から取り出してトレーに出すと、そのお姉さんは「グランドセイコーですね。」と淡々とした感じで言います。
「電池交換をして欲しいのですが、それと防水チェックのようなものも確かやってくれるみたいな。。。」と私が言うと、そのお姉さんは「はい。6000円です。」と即座に答えます。
カウンターに小さな値段表が立ててあって、そこには10気圧防水なら6000円、それ以下の防水あるいは非防水のものなら5000円(何れも税別)と書いてありましたので、「5000円の方ではないですか?」と聞くと、「10気圧防水ですから6000円です。」とのこと。
「ええー?10気圧防水?」と聞き直すと、お姉さんは、時計の裏蓋を指差しながら、「こちらにウォーターふにゃらら10ふにゃふにゃと書いてあります」と。小さな声でしたので聞こえにくかったですが、確かに裏蓋の真ん中に書いてあるようです。
全然知りませんでした。古い時計なので防水性能はない、汗、水に気をつけて使ってくださいと購入時に言われていました。それに、スクリューバックではなくスナップバックなので、てっきり3気圧防水、よくて5気圧ぐらいと思っていました。ところが実際には10気圧防水のものでした。恥ずかしながらこれまで全くわかっていませんでした。
勿論、10気圧防水と言ってもそれは新品のときで20年以上も経った今ではどの程度の防水性能があるかはわかりません。メンテナンス次第でしょうけれど、これまでのメンテナンスの履歴もわかりませんから、やはり期待はできません。
でも、今回、パッキンとかも交換してもらえば、10気圧の防水性能が復活することになります。これはいい。これで少々の雨とか汗とかにも気にせずに使えると、内心喜びました。
ところが。
それではお願いしますと言って、お預かり表に名前などを書いていてそれが終わろうとしていたとき、そのお姉さんが聞いてきます。
「この時計はこれまでOHされたことはありますか?」って。
「えっ?いいえ、というか、数年前に店で中古で買ったものですから、どうでしょうか。よくわかりません。」と答えると、
「もし工場でOHが必要となった場合には、この金額がかかります。3万8千円かかります。」とのこと。
電池交換、防水検査付きまでなら6000円(税別)。
OHが必要なら、OH費用だけでも38000円(税別)。
OHが必要という場合はそういう連絡がもらえるらしいです。OHが必要なければ電池交換が終わったタイミング、一、二週間後に連絡がもらえるとのこと。
さて、どうしましょうか。電池交換から思わぬ展開になってしまいました。
年数が年数だけにOHが必要と言われる可能性はそれなりにある。そのときはどうするか?費用をかけてOHをするか、それともOHはせずに電池交換だけで済ませるか。
予想外のところで岐路に立ってしまいました。
クオーツなのにOH費用が4万円もかかる。その費用で新品の時計が買えます。
これだから、高い時計は困ります。高い時計は、当然のことながら維持費用も高い。高級外車と同じです。高級車は中古で値段が安くなっても維持費用は高級のまま。だから、安いからといって安易に買うと後が怖い。それと同じです。
もしOHの連絡が来たら、そのときはどう返事をするか?
するのか、それともしないでそのままにしておくのか。
その日から、ドキドキしながら連絡を待ちました。
後編に続きます。。。