絶滅危惧種のアルファロメオ156に今乗るとしたら

アルファロメオ

以前の記事「絶滅危惧種? ~アルファロメオ156と147~」でも書きましたが、156は、絶滅しかけています。

2021年1月16日時点で、改めてネットで中古車情報サイトを検索してみました。すると、あるにはありますが、やはり少ない。といっても抽象的なので、今回は、具体的に数字を挙げてみます。

まずは、カーセンサー。

156の総数は48台。思った以上に少ない数字です。今、もし自分が156を買うとしたら、当然MTになりますので、この48台をMTで絞って検索してみました。そうすると29台になります。MT比率は約6割といったところです。現在の車を基準にすると非常に多い比率ですが、アルファという性格、それもちょっと古いアルファということを考えると、妥当とも言えますが、一方、セレスピードは故障が多いと言われていますから、もしかしたらMT以上に廃車になって現存しなくなっていくという事情があるかもしれません。

MTの29台を更に分析してみます。156のエンジンは、大別すると、V6、JTS、ツインスパーク(TS)の三種類があります。V6は通常の2.5リッターの他にGTAの3.2リッターがあります。JTSとTSは何れも4気筒の2リッターですが、TSは古く、JTSは新しいです。TSは、16V、後期型の155PS仕様で、私の145と同じ仕様です。TSは156の初期のみにあって、すぐに新しいJTSに変わります。JTSは直噴でパワーもTSに比べて10PSほどアップしています。

MTの29台の内訳は、V6が最も多くて22台と、大半を占めています。JTSは5台、TSは、2台です。2台のTSのうちの1台はレース車両という感じのものなので、普通に選択可能なTSは、たったの1台です。

次に、グーネットです。

総数は63台、うちMTは39台で、こちらもMT比率は約6割です。MTの39台の内訳は、V6が28台、JTSが10台、そして、TSは、たったの1台です。ちなみに、このTSの1台は、カーセンサーに掲載されている車両と同じです。

車は趣味性の高いものですから、乗る人の好みで選べばよく、人それぞれだと思いますが、もし、私が156に乗るとしたら、右ハンドルのMTで、エンジンは、TSを選びます。TSを選ぶと自動的にマイナーチェンジ前のデ・シルバのデザインのフロントマスクになりますが、私は、良くも悪くもマイチェン前の顔の方が156らしいと思っているので、この点もちょうどいい。

156は一般的にはV6の方が好まれると思います。後期型155PS仕様のTSは、ヘッドこそアルファ製ですが、ブロックはアルファ製のアルミブロックではなくフィアット製の鋳鉄ブロックです。また、アルファのV6エンジンはエンジン自体の見かけが凄くカッコイイ。ボンネットを開けてV6のピカッと光るエキマニがあると、「ああ、このエンジンいい、欲しい」と、そう思ってしまいます。それに比べてTSの見かけは、ごくごく普通です。ボンネットを開けてTSのエンジンを見ても、何とも思わない。エンジン自体の格好良さは全くありません。

V6のエキマニはカッコイイし、4気筒よりも6気筒の方がスムーズでパワーもあり、高級な感じもするから、一般的にはTSよりもV6の方が好まれるというのもわかりますが、それでも私はV6が好きではないので、もし156に乗るとしても私はV6を選びません。

156のV6は、一度運転したことがあります。私がちょうど145を買って直ぐ後ぐらいに、友達のKちゃんが、156のV62.5リッターを買いました。マイナーチェンジ前の前期顔のものです。

その156で鈴鹿サーキットまで乗って行ったことがあります。6年ぐらい前ですかね。何かホンダのF1のイベントがあるというので行きました。そのときに156を運転させてもらいましたが、145に比べると、156は、すごくいい車で剛性も高く、ドイツ車っぽくもあって、がっちりしていました。静かですし、革張りだったということもあって高級セダンという感じもありました。

車としてはすごくよかったのですが、エンジンはというと、あまり魅力を感じませんでした。高速の合流地点で、2速で引っ張ったりもしましたが、うーん、スムーズに回るのは回るし、パワーも当然ながらあるけど、何か物足りない。それと、V6はやっぱりV6で、直6とはフィーリングが違う。V6よりも4発のTSの方がいい、そう思いました。

Kちゃんに、「いい車やけど、俺は、エンジンはV6よりもTSの方が好みやな。直6は好きやけど、V6はあんまり。。。」と言うと、Kちゃんは、「俺もやっぱり直6の方がいい」と言って、1年も経たないうちに乗り換えてしまいました。まあ、乗り換えた直接の理由は、エアコンの効きがめっちゃ悪かったからですが。。。

私もKちゃんも、昔、直6に乗っていたので、どうしてもV6特有の回り方に違和感を感じてしまいます。

ということで、もし156に乗るならMTのTSということになりますが、カーセンサーでもグーネットでも、MTのTSは、たったの1台しかありません。それも、同じ車両ですから、ホントに、たったの1台。選択の余地がありません。

でも、この車両にはちょっと惹かれました。理由は、色がヌボラブルーということです。この色はいいですよ。アルファレッドもいいけど、私は、このヌボラブルーが一番好きです。

156は、サイドからのビューとリアからのビューが良いですが、このヌボラブルーは、エアロとかリアスポイラーとか、何も付いていない素の156にとても合っていて、品が良く、味がいい。さらに、バンパーには細い黒の樹脂バンパーが付いていたりして、これがまたいい。黒の樹脂バンパーとヌボラブルーとのコントラストが、たまらない。ちなみに、私の145も黒の樹脂バンパーですが、バンパーはボディ同色よりも黒の樹脂バンパーの方が圧倒的に格好いい。なお、この個体は1998年式と私の145よりも古いです。当然、マイナーチェンジ前のデ・シルバがデザインしたフェイス付き。

この個体。車両本体が50万、車検整備入れて合計60万、保証もちょっとは付いている。うーん、安い。今時、60万では、車はなかなか買えません。タイベルの交換歴はどうかわかりませんが、タイベルを交換して+20万としても80万で乗れる。さらに予備的にセンサー類を交換したとしても、100万。うーん、いい。まじで、乗り換えようかなって思ったぐらいです。

156は、もはや現存数が非常に少ないですが、いい個体が見つかれば、右ハンドルのMTで、エンジンはTS。この仕様の156がお勧めです。車重は1300kgと軽め。145の車重は1240kgですから、ちょっと重い程度です。パワーは、155PSですが、全くもって十分です。MTは6速ではなく5速ですが、これも何ら問題ありません。

ドラマチックに回り、アルファサウンドを奏でるTSエンジンをMTで自由に操ることができる、4ドアのセダン、156。今やとても貴重です。

最後に私が気に入っているサイトをリンクしておきます。以前、「影響を受けたサイト ~車編part3~」でも紹介したサイトですが、そこに156の試乗記も載っています。この試乗記を読むと、156に乗りたくなりますよ。