その車が一台、そこにあるだけで。~ぎんいろの初代サバンナRX-7~

カーメモリー

前回の第六弾は、左手でハットを押さえながら阪神をゆっくりと走る二代目SLロードスターでした。

心に刻まれた車の第七弾は、ぎんいろの初代サバンナRX-7です。

朝、いつものように阪神へと向かう幹線道路の右車線を走っていました。

信号待ちで停車していると、右側の道路から一台、銀色の低い車が右折しようとしています。

ん?これは、もしかするとあの車か?

そう思った次の瞬間、その銀色の車は、私がこれから進もうとしている幹線道路に向かって進んでいきます。

そのリアの姿を見て、やっぱりあの車、なつかしい初代RX-7だとわかりました。

初代RX-7を見たのは、ほんと久しぶり。思わず、おおーっと、声を出してしまいました。

どんな加速をするのか?ロータリ-が爆発するのかあ?と思って右折したその7を見ていると、その7は、1速のまま加速していきます。

爆音とまではいきませんが、それなりの大きさの排気音を出しています。でも、1速で引っ張ってはいますが、その伸びというと、うーん、残念ながら音の大きさ程は伸びていません。まあ、1速ですから、仕方ありません。

「まあな、1速やし。次よ、次。2速よ」と思っていると、信号が青になり、前の車達がだだーっと一斉に発進して、7を見失ってしまいます。

「あーあ。2速の加速を見損ねてしもうたやんけ」

なんとか7に追い付こうとするも、前の車に遮断されて近寄ることができません。そうこうしているうちに、その7は遙か遠くに走り去ってしまいました。ロータリーの2速の加速は、残念ながら未確認となりました。

でも、久しぶりに見た初代サバンナRX-7。二代目や三代目よりも、なぜか初代の方が「サバンナ」という感じがします。

サバンナって、あのアフリカのサバンナでしょうか?

もしそうなら、サバンナを時速100キロで走っているチータなんでしょうか。華奢な初代には、ライオンとかハイエナはちょっと似合いません。チータであって欲しい。

この初代の7は、免許取り立ての頃に憧れた車の一台です。でも、燃費がめちゃめちゃ悪いという評判もあったので、中古でも買いたいなあとまでは思いませんでした。そういうところは結構現実的でした。

それから二代目のFC、三代目のFDと続いて車も進化をしていきますが、それでも初代は初代で、その個性、魅力は失ってはいないと思います。

・・・

それから、数ヶ月たった先日のこと。再び登場しました、7が。

たぶん同じ車だと思います。だいたい同じようなエリアから登場しましたから。

色は、やっぱり銀色。

シルバーメタリックというよりは、銀色。もっと言えば、色鉛筆の「ぎんいろ」。色鉛筆の表面にひらがなで書かれている、あの「ぎんいろ」という感じの色合いです。

ピッカピカという金属光沢な感じではなく、ぎんいろ。ぎんいろの色鉛筆は、出番が少なくて、長いまんまでした。

私は、ある程度古い車は、ピッカピカ、テッカテカという外装、塗装の状態よりはむしろ、ちょっとヤレたぐらいの外装の方が合っていると思っています。車は古いのに外装は新車みたいにピカピカだと、バランスがちょっと、、、と思ってしまいます。この7のような「ぎんいろ」ぐらいがちょうどいいのではないかと。

この7。この前は、右側の道路から出てきましたが、今度は、左側からの登場です。

左の細道から幹線道路に入ってきたと思ったら、私が信号待ちをしているすぐ隣りの右折ラインに入ってきました。

前の信号は、赤。それにも関わらず7は、ぶおんとブリッピング音を響かせながら2速にシフトダウンして減速します。おそらくヒールアンドトゥしながら。

信号で止まるときに、わざわざ2速にシフトダウンするのは、たぶん走り屋さん。普通は、そんなことしません。

この前は見失った7ですが、再会できました。ラッキーとばかりに、かけていたクーラーを止めて運転席側の窓を開けて排気音を聞きます。それほど大きくはない音です。

僅かに上下はしていますが、アイドリングも安定していて、いい感じ。きちんとメンテナンスされているのでしょう。エンジンもOHされたりしているのでしょう。窓は閉まっているようなので、エアコンも効いているみたいです。すごいことです。

いやー、いいなあ、とニヤニヤしながら、信号が青になったので、ぎんいろの7のすぐ左隣をわざとゆっくりと通過していきます。さて、どんな人が乗っているんやろか?と通り過ぎるときに見てみると、思った以上にお若い。といっても、たぶん40歳ぐらい?の中年の方。つなぎっぽい服を着ていたので、もしかしたらメカニックをされている方かもしれません。ご自身でメンテナンスをされているのかもしれません。もしそうなら、エアコンも含めて調子が良さそうなのも納得です。

ぎんいろの7は、右折待ちなので、残念ながら走り去るところは見れませんでした。2速の加速は、またまたお預けです。

次こそは、次に出会ったそのときこそは、1速で引っ張るのではなく、早めに2速に入れて、2速の加速、ロータリーの伸びを見せて欲しい。チータのような加速を。そう思っています。

ぎんいろの7さん。またの再開を楽しみにしています。