NAロードスターに乗る

2020年12月5日
車一般

前回の続きです。

一通り外観を見た後に、Kちゃんが運転席に、私が助手席に、それぞれ乗り込んで出発しました。目的地は、五條経由の飯高です。今年というか、この秋2回目の飯高ですが、時間的に夕方までに帰ってこれるかどうか、ちょっと微妙です。まあ、時間がなさそうなら途中で引き返せばいいだけのことなので、とりあえずは出発です。

助手席に座って走り出したときの第1印象はというと。

「フロントスクリーンが低いなあ・・」

というものでした。
私は背は高い方ではなく、低い方です。それでもフロントスクリーンの上端から頭が出てるんとちゃうか、と思ったぐらいです。Kちゃんは背が高いから、その感じがもっと強いでしょう。上空を通過する風が頭に。。まあ、オープンですから。Kちゃんは、停まったときに信号が見にくいと言ってました。ちょうどフロントスクリーンの上端で信号が見えにくいみたいですが、まあこれは慣れれば大丈夫でしょう。

ドアの高さもこれまた低め。肘を載せるのにピッタリの高さです。図ったかのように。

フロントスクリーンとドアが低いから、オープン感はそれだけ大きく、広々、すきすき、開放的。いい感じです。開放感はバツグン。オープンらしいオープンです。私のビートよりも、ずーと、オープンらしい。私のビートは、オープンはオープンなんですが、開放感は、実はそれほどでもないです。それに比べてこの初代ロードスターは、オープンらしい開放感に溢れていて、オープンに乗っているという充実感をストレートに感じることができます。

Kちゃんは、1速で結構引っ張ります。2速、3速、4速とシフトアップしていきますが、なぜか5速には入れません。スピードに乗っても4速のままです。山道では、ときどきダブルクラッチを使って3速に落とし、またシフトアップして4速に戻しますが、5速は使いません。

その理由は、自分で運転したときにわかりました。5速は、ちょっと線が細いです。テンロクは1トンという車重に対して十分だとは思いますが、5速だと回転数が低く、トルクが細くなるので、あまり走りません。逆に2速は、ちょっとギヤが低くて、これも頑張りすぎ感で使いにくい。それが3速とか4速だと、ちょうどいい感じの回転数、パワー感になって、使いやすいし、走りやすい。特に山道にはぴったりで、3速と4速を使い分けながら走ると、とても楽しい。この3速と4速の楽しさをわかっているから、Kちゃんは、普通の道でも3速と4速だけで5速を使わないのでしょう。

このロードスター。音がとてもいいです。マフラーとかもノーマルらしいですが、なんというか独特の音で、味のある音がします。この車にちょうど合っている感じです。内装も古典的ですが、この音もそれに合わせて古典的な感じで、でも、よくある国産の旧車の音とも違います。とても独特で、これもなんとなくブリティッシュ?の音なんでしょうか。ちょっと引っ張るとこの音はよくわかりますが、ゆっくり走っているときでも、音は独特です。家の近くに来たときも、家の中にいて車を見なくても、あっ来たな、と思ったぐらいです。うるさくないし、大きな音というわけでもないのですが、控えめだけれども、特徴のある、いいビート音です。

足は硬いよ、と聞いてはいましたが、硬いのは硬いですが、それよりもショックがへたっています。舗装状態が良くないところを走ると、ぶわんぶわんと、上下の揺れが止まりません。「これ、ショックへたってんで」と言っときました。Kちゃんは、Sスペシャルの足をノーマルの足にするために、既に程度の良いノーマルのショックとバネを入手済みらしいので、換えるとどうなるか楽しみです。人の車ですけど。

途中で運転を代わってもらいました。クラッチは145やビートに比べると、ちょっとだけ重めですが、まあ全然問題ないです。クラッチはかなり上の方でつながるので減っているとは思いますが、走れんことはないです。でも、これも早めに換えた方がいいなあ。

運転は、しやすいです。エンジンの調子はすごく良くて、回転もスムーズ。滑らかに回ります。ロードスターのエンジンはもともとはファミリアのエンジンだったらしいので、あんまり回らないエンジンではないかと勝手に思っていて、特に期待はしていなかったのですが、予想以上に気持ちよく回ります。エンジンは全く問題なさそう、というか、絶好調な感じがします。

「オイル添加剤入れたで」と、Kちゃん。ちょっと前に電話でKちゃんに、今ビートにはオイル添加剤を入れてると言ったのですが、どうもそれに刺激されたみたいで、Kちゃんも早速入れたようです。でも、丸山モリブデンではありません。ワコーズでした。このワコーズの添加剤は、評判がとても良いものらしいです。そのワコーズの添加剤が効いているのでしょうか、回転はとても滑らかで、いいです。

エンジンの回転で感じたのは、マスです。フライホイールの感じがします。フライホイールについてよく知っているわけではありませんし、その違い、例えば軽量にしてどうなるかとかも知りませんので、あくまでも感覚的なものですが、なんとなくフライホイールのマスのようなものを感じます、回転に。回らないというのではなくスムーズに回るのですが、回転の落ち方が緩やかです。回転数の許容範囲も広い感じで、シフトダウンのときの回転数がシビアではありません。落ち方が緩く、許容範囲も広い感じなので、シフトダウンがやりやすい。私のような者でも、ガクガクせずにシフトダウンできます。回転数が少々合っていなくてもエンジンがそれを許容してくれますし、回転が緩やかに落ちてくるのでタイミングも合わせやすいというか、そんな感じです。あくまでも感じですが。

ロードスターは、FFともMRとも違う、FRの曲がり方をします。当たり前ですが。でも、大きな車のFRとは違って、強引にカーブを曲がるという感じはなく、普通に曲がります。これが人馬一体というやつでしょうか。カーブの最中での挙動は結構クイックと感じました。途中でぐいっと曲がります。カーブで、もうちょっとで後が滑るのではないかという感じでも滑らず、結構、踏ん張ります。前回も言いましたがタイヤは普通のエコタイヤですが、それでもグリップ感は十分にあって、すぐ滑るという感じではありません。これもちょっと意外でした。重量バランスがいいからなのでしょうか。ショックがへたっていてもこれですから、ショックを換えるともっと良くなると思います。

なんとか飯高まで行って帰ってこれました。飯高までの行き帰りの道は、このロードスターにはぴったりです。ロードスターは、ビートと違って回転数をあまり上げなくても走れますから、運転も楽。

晩秋の山道をオープンで走るのはとても気持ちがいい。真っ赤に染まった紅葉を見ながら走れます。山の空気で心が洗われます。あっという間の、とても楽しい一日でした。

川に沿って曲がっていく紅葉の道をロードスターで走ると、絵になります。なっていると思います、きっと。