私は、MT車のシフトレバーをあまり握りません。
昔、免許取り立ての頃は、普通にレバーをしっかりと握ってギヤチェンジをしていました。例えば、一速から二速、二速から三速へとチェンジする際には、レバーをしっかりと握って一直線に動かしていました。このときはダブルクラッチも使っていませんでしたし、途中の二ユートラルの位置でレバーを一旦停止させるというようなこともしていませんでした。
それからかなりの年月が経って、アルファの145に乗るときにショップの人から忠告されて、それからはニュートラルで一旦停止させるようにしながら、丁寧なシフト操作を心掛けるようになりました。ダブルクラッチも練習して使うようになりました。
ダブルクラッチを使って、一旦ニュートラルに入れ、回転数を合わせようとしながらシフトチェンジすることを続けていると、いつの頃からかはわかりませんが、二速から三速にシフトアップするときに、シフトレバーを握らなくなっていました。
私は、シフトアップのときにもダブルクラッチを使います。シフトアップの途中でニュートラルから次のギヤに入れるときに、たまに、スッと吸い込まれるようにレバーが次のギヤに入っていくことがあります。ほとんど抵抗がなく、引き込まれる、吸い込まれるような感じで、不思議な感触です。初めてレバーが吸い込まれたときは、とてもビックリして、「おおっ、これがダブルクラッチの威力かあ」と、みょーに感心したりもしました。
ただ、一度この感触を味わってしまうと、また次もやりたくなってしまいます。とても感触がいいですから。
それで毎回頑張って回転数を合わせようとするのですが、これがなかなか吸い込みません。毎回、スッ、スッと、抵抗なく吸い込まれるようにシフトチェンジできたらいいなあと思っているのですが、なかなか上手くはいきません。
そんなことを思いながらシフトレバーを操作していると、自然と、軽い力でレバーを操作するようになります。レバーをぎゅっと握っていると、スッと吸い込まれる感じなんかわかりませんから、レバーをフワッと握る、そっと触れる、そんな感じになっていったと思います。そんな感じで、だんだんとレバーを握らなくなっていったのではないかと思います。
レバーを握らなくてもシフトチェンジできるのかと言いますと、できます。一番わかりやすいのが、二速から三速へのシフトアップです。
5速MTの場合、レバーのホームポジションは、ニュートラルの三速と四速の間の位置にあります。そのホームポジションからレバーが離れると、レバーは自動的にホームポジションに戻ろうとしますが、その力を利用します。
二速から三速に入れるとき、手を開いた状態にします。そして、その状態で二速に入っているレバーを手の平で手前から前側に押し出します。すると、レバーは軽い力で押すだけで自動的にニュートラルのホームポジションに戻ります。元々、レバーは勝手にニュートラルまで戻ろうとするので、それを手で押して助けてあげます。
そして、次は、同じく手の平を開いたままでレバーを軽く前に押して三速に入れます。このときレバーは三速の手前の位置にいますから、前に軽く押すだけで三速に入ります。
こんな感じで、二速から三速に入れるまで、左手の手の平は開いたままです。手の平で押すだけの操作で二速から三速にシフトアップすることができます。
もし、左側の車の人が見たら、ちょっと変な左手の動きに見えるかもしれません。三速に入れ終わったときに、左の手の平がパーと開いた状態になっていて、パーと開いたままで体の方に帰ってきますから。
レバーを握っていないことに気が付くと、ますます握らなくなります。
三速から四速にチェンジするときも、イメージとしては四本の指だけを手前に曲げるような感じでレバーを手前に押します。引くというよりは、手前に押すという感じです。それでレバーがニュートラルに自動的に戻ります。そして、その後、ニュートラルにあるレバーを更に四本の指で手前に押して四速に入れます。
一速から二速に入れるときと、四速から五速に入れるときは、横の動きが加わりますが、基本は同じです。
例えば、四速から五速に入れるときは、まず、四速に入っているレバーを手の平で前に押し出してニュートラルに一旦戻し、その後、手の平でレバーを右に押し、更にレバーを前に押し出します。五速に入れた瞬間は、手の平が開いていることが多いです。
一速から二速に入れるときは、もう少し複雑な動きになります。一速に入っているレバーを指先で手前にぴょんと押すと、レバーは自動的に三速と四速の間のホームポジションに戻ります。その戻ったレバーを今度は左に一度押し、その後、手前に押すようにして二速に入れます。レバーは、L字に動いてホームポジションに戻り、そこから逆L字に動いて二速に入る、こんな感じになります。
こんな感じで、レバーをぎゅっと握ることは、いつの間にか、しなくなりました。軽く押すような操作だけになっていきました。
こんな感じでシフト操作をするようになると、今度は、他の人がどうしているのかが気になってきます。
BS朝日の「昭和のクルマといつまでも」という番組をいつも録画して見ています。番組でオーナーの人がMT車を運転するときには、いつも、その左手と左足に注目しています。レバーをどのように操作しているのか、クラッチはどんな感じで踏んでいるのか、そんなことを思いながら見ています。
みなさん、とても丁寧にレバーを操作され、クラッチもゆっくりと踏んでいるように見えます。シフトアップのときにダブルクラッチを使っている人は、あまりいないようですが。。。
レバーを操作するときには、だいたいレバーを上から覆うような感じになるので、ぱっと見はレバーを握っているように見えるのですが、みなさん、あまりぎゅっとは握っていないように見えます。握っていたとしてもすごく軽い感じに見えます。そして、ときどきですが、レバーを握らずに操作している人もいます。
やはり古い車に乗っている人は、みんなレバーを優しく操作しているんですね。